カナーレスにオファー?
ジョレンテ会長とレアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長との間で、カナーレスを2年間のレンタルで獲得するための交渉が行なわれている、とスーペルデポルテ、ラス・プロビンチャスが共に報じました。
既にカナーレス本人もバレンシア行きにOKを出しているとの事で、契約には買い取りオプションがつけられるだろうと報じられています。
昨日、ビジャレアル・ジャパンで「カナーレスはビジャレアルへの2年間のレンタル移籍で交渉中」と報道されており、実際スペインの各メディアもビジャレアルで決まりという風潮でした。しかしながら、ここにきてバレンシアの地元紙2誌が同時に報道、と飛ばしにしてはちょっと扱いが大きいなんともいえない感じになっています。
この移籍で問題なのは、もしカナーレスを獲得した場合、移籍の事情に従うと、バレンシアは前線の選手を誰かひとり放出することになるという事です。そして、現時点で前線の選手で移籍の噂が出ているのはマタだけです。
マタについてはアーセナルが1500万ユーロで獲得に近づいているという報道が出ていますが、クラブ側は「マタに正式なオファーは届いていない」と変わらずコメントを出しています。実際1500万ユーロで移籍が決まるようなことは無いでしょう。
しかしながらマタの違約金は、マルカによると2000万ユーロ(アスによると2300万ユーロ)と彼ほどの選手にしては決して高くない金額で設定されています。アーセナルが違約金満額を提示するような事があれば、イスコのときと同様に移籍の可能性が開かれるでしょう。
ただ、イスコのときと違うのはマタ本人がバレンシアでのキャリア継続を希望している点です。昨季マタは、契約延長の際にあえて違約金を抑えて「相応のオファーが来た際にはクラブが現状の契約を見直す」という条件をつけました。アーセナルが違約金満額でのオファーをしてきた場合、クラブはマタ側と契約見直しの交渉をしなければなりませんが、そこでマタの希望する条件を出せればマタはバレンシアに残るはずです。しかし、もしそれが決裂した場合、バレンシアにとって今夏が最悪の夏になる可能性があります。