現地時間で23日の21:45(日本時間で24日の4:45)、クラブはウナイ・エメリ監督と一年の契約延長で合意した事を発表しました。

この日、エメリ監督と代理人のイニャキ・イバニェス氏、そしてジョレンテ会長の3人が交渉のためバレンシア市内のHotel Melia Palacio de Congresos(元ヒルトン・バレンシア)を訪れました。そこで行なわれた3時間の話し合いは和やかに行なわれたようで、議論になる事も無く交渉成立。契約書がまだ用意されてないため口頭での合意となりました。今日火曜日はジョレンテ会長がLFPの定例会に出席するため、正式なサインは明日水曜日になるとみられています。

デポル戦の前、先週水曜に行なわれた最初の交渉では、クラブ側から条件提示はなかったそうです。この日の交渉で初めて契約条件が提示されたようですが、内容は大方の予想通り「2012年6月30日までの一年の延長で給与については今季と同額の150万ユーロ」という昨年に提示された条件と同じもの。クラブ最大の目標を達成した監督へのオファーとしては決して良い条件ではありませんが、クラブの財政問題について理解を示しているエメリ監督は躊躇無くこのオファーを受けました。

また、ラス・プロビンチャスによると、今回はカップ戦での躍進を求めるクラブは、カップ戦の成績にオプションでインセンティブをつけたとの事。CLベスト8進出、国王杯ベスト4進出で特別ボーナスが支給されると報じられています。

ジョレンテ会長
「ウナイは、彼自身の価値を我々に示してくれた。CL本線からの出場チームになる事はあらゆる面で高く評価されるべき事であり、その実現の元となった彼の向上心と監督としての能力に大いに感謝している。我々はファンに喜びと希望を与えるためさらなる成長をしたい。我々の次の挑戦はさらなるパフォーマンスの向上であり、シーズンごとにチームをより良くしていきたいと考えている。そしてウナイはその挑戦を引き受けてくれる野心家だ。この目標に挑むにあたり、彼は必要な全ての条件を備えているだけではなく、クラブの信頼も得ている」

エメリ監督
「世界最高のクラブのひとつであるバレンシアともう一年友に働くことが出来て心から嬉しく感じています。私の意志は、私を満たしてくれるこのクラブのプロジェクトに携わり続けることである、と常に話してきました。目標はあらゆる面におけるチームの向上、今のチームの方針を継続する事、自分たちの最高のパフォーマンスを出す事です。我々自身にも大きな喜びを与えられるような素晴らしいチームにしてみせます」

今回の契約延長により、エメリ監督はクラブの90年を超える歴史の中で、3番目に長期政権を築く監督となります。

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