明日、U-19代表の一員として来日するパコ・アルカセルのインタビューです。

16歳でトップチームのプレシーズン合宿に参加してどうだった？
「バレンシアのカンテラに入団した10歳の頃からの夢でした。この夏のプレシーズンにトップチームでプレーするという夢をかなえる事が出来て嬉しいです。短い時間でしたがとても充実した時間になりましたし、またトップチームで試合に出たいですね。でも今はBチームに戻ってビセンテ・ミルの下でプレーする準備を整えるつもりです」

10歳からって言ったけど、生まれながらのバレンシアニスタじゃないの？
「あっ、はい。僕は生まれてからずっとバレンシアニスタです。とても小さい頃から両親や叔父、叔母らにメスタージャに連れてきてもらった事をまだ覚えてます。すごく楽しかったです」

君の最初のアイドルは？
「ダビド・ビジャです。小さい頃はあまり選手の名前を知らなくて、6～7年前くらいから少しずつ覚えだしたような気がします。そんな中、ビジャはいつでも僕のお手本でした」

皆、君のプレーを見て彼に似ていると言わない？
「ええ、言われます。出来る事ならいつの日か、彼と同じような成功を収めたいですね」

ところで君は若い頃から強烈なキャリアをスタートさせているよね。フベニールでの得点王、U-17欧州選手権でも得点王だ。
「いえいえ、ゴールは仲間がお膳立てをしてくれて初めて生まれるものですから」

もうすぐ17歳の誕生日だね。
「僕にとっての最高のプレゼントはトップチームでの公式戦デビューですね。でも、プレシーズンにレベルの高い選手たちと一緒にプレー出来た事も僕にとっては大きなプレゼントです。それが僕の夢でしたから。でも今は目の前の事だけを考えています。シーズンの開幕戦を楽しまないといけませんからね」

プレシーズンの話題に戻って、これまでに出た試合について何か覚えてる事はある？
「最初の試合となったアルヒラル戦はうまくいきませんでした。パブロやティノ・コスタ、ビセンテ、マテューたと並んでプレーする事に緊張していたと思います。自分が彼らと同じピッチの上に居る事が信じられませんでした。でも次のツェリェ戦では自分なりによく動けたと思っています」

足が震えたってホント？
「ええ・・・(苦笑)最初の試合が始まった時は緊張で足がガクガクでした。時間と共に落ち着きましたけど」

トップチームで初ゴールを決められそうなチャンスがあったんだよね？
「ツェリェ戦ですね。アーロンがDFラインから抜け出して、GKと1vs1になったんです。その時に僕はフリーでアーロンと並走してたんです。最終的にはアーロンがシュートしたんですけどね。次の機会を待つ事にします」

チームメイトとの関係を聴かせてくれ。最も多く君にアドバイスしてくれるのは誰？
「正直に言って、全員が僕を支えてくれます。全員が僕にアドバイスしてくれますね。印象的だったのは"毎日働きなさい。それだけが偉大なプレーヤーになるための方法だ"って言われた事です」

誰に言われたの？
「アルベルダです。あと、ソルダードも素晴らしいアドバイスをくれます。彼は僕の調子をいつも気にかけてくれてるんです。もちろん他の仲間との関係も最高ですよ」

一緒にプレーして開いた口がふさがらなくなるようなプレーヤーと言ったら誰？
「ソルダードですね。ビジャと同じくらい僕がお手本にしたいプレーヤーです。今季、一緒に練習できる機会があったら、彼からたくさんの事を学ぶつもりです」

君はバレンシアの9番から何を学ぶ事が出来るだろう？
「本当に沢山の事ですね。ロベルトは非常に高い決定力を持っています。プレシーズンで僕は本当に沢山の時間、彼のプレーを見ていました。彼から多くの事を学び、見につけ、彼のようなプレーヤーになりたいと思っています」

さっき、アーロンの名前が出たけど、彼が16歳でトップチームのプレシーズンに参加し、その年にCLに出た事を知ってる？（←17歳の時です。）
「今僕が考えているのは、自分がプレーするリーグで出来るだけ沢山の時間をプレーする事、そして沢山の試合を見る事です。それ以上の事は考えていませんし、興味無いです」

トップチームの練習ではイバン・ルビオやイスコ、カルレス・ヒルといった若手選手たちで先輩たちにジョークをかましたり、イタズラをしかけたりとかしないの？
「そんなことしません(笑)皆良い人たちばかりですし、おかしな真似は一切しないですよ」

トップチームで過ごす日々を楽しんでいた君にとって、この時期にU-19代表に呼ばれて日本まで行ってミニトーナメントを戦わなきゃいけないのは正直腑に落ちないでしょう？
「良いチャンスだと思ってます。僕にとっては重要な大会ですよ。今回僕が呼ばれたのはU-19代表で、16歳の僕にとっては2つ上のカテゴリーでの大きなチャレンジです」

日の昇る国(日本の事)に行った事はあるの？
「ええ、フベニールBの時に、ペペ・レアルと共に」

寿司は好き？
「寿司は好きじゃないです(笑)その時は大阪に行ったんですけど、環境汚染が酷いのが気になりましたね。それと物凄く沢山の人が横断歩道を渡ってたのを見ました(笑)」

サッカーは遠征があるから、いろいろな場所に旅行できるよね。
「ふふふ、そうですね。今までにギリシャ、イタリア、オランダ、日本、UAE、アイルランド、ルーマニア、リヒテンシュタイン、スロヴェニア・・・サッカーは僕を沢山の場所に連れて行ってくれました」