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ウナイ・エメリ監督 独占インタビュー

前バレンシア監督で、現在、ロシアのスパルタク・モスクワで指揮を執るウナイ・エメリ監督の独占オンラインインタビューが、エメリ監督の弟イゴールさんのご協力により実現しました。

インタビューに先駆けて、先日エメリ監督への質問を募集したところ、沢山の方から質問をお寄せ頂きました。ご協力ありがとうございました。

ただ、こちらの翻訳力、質問の流れ、ボリューム等の都合で全ての質問を投げかける事は出来ませんでした。いくつかの質問については、せっかく投稿頂いたにも拘らず見送る事になりまして、申し訳ありません。

エメリ監督には、こちらから投げかけた質問の全てに答えて頂きました。チャンピオンズリーグも始まり、間もなく国内カップ戦が始まろうとしている大変お忙しい中、監督自身にメリットの無いこんな極小媒体に丁寧にご対応下さり、嬉しい限りです。

それでは、以下、一問一答でのエメリ監督インタビューです。
インタビューの前にエメリ監督から東日本大震災の被災者の方々へメッセージを頂いておりますので、合わせてご覧ください。

「まず初めに、私に関心を持ち続けて下さっている日本のバレンシアニスタの皆様にご挨拶を申し上げます。わずか2枚のシャツを送っただけですが、それがTakatoshiの手によってオークションにかけられ、震災の被災者の方々へのサポートに貢献できた事は、私たち(弟のイゴールを含みます)にとって、誇らしい事でした。改めて、被災者の方々へ強い抱擁を送ります」

Unai Emery

──まず初めに、あなたがロシア行きを選んだ理由を誰もが知りたがっています。スパルタクは確かに偉大な歴史のあるクラブですが、今は、欧州トップクラスのチームとは言えません。

「今夏、スペインを、そしてリーガを離れる事になると感じたんだ。だからモスクワに行く事にした。これは私にとって人としてもプロとしても豊かな経験となるはずだ。私は新たなチャレンジを必要としていた。そして、スパルタクが重要かつ新たなプロジェクトを始める機会を私に与えてくれたんだ。このプロジェクトの中で私は、成長を続ける事、そしてタイトルの獲得を目標にし続ける事が出来るだろう」

──あなたがロシア行きを決めた時、ご家族の了解はすぐに得られたのでしょうか?

「今回の決断で最も難しい問題がそれだった。何よりも私の息子が、私がバレンシアを去る事を望んでいなかった。彼を説得し、最終的には納得させる事が出来た。そして同時に、家族をバレンシアに残していく事も決めた。彼らにとってはその方が良いだろうと思ったんだ。既に彼らは私に会いにここに来たよ。もちろん私も、休暇が取れた時には家族と過ごすためにスペインに戻るつもりだ」

──あなたのスポーツ面でのパートナーであるカルセドコーチは、モスクワ行きについて何か言いましたか?

「ファン・カルロス(・カルセド)は私とここに来る事を全く躊躇しなかったよ」

──ロシアで最も苦労している事は何でしょうか?

「間違いなく、最も難しい事はコミュニケーションだ。私はまだロシア語でコミュニケーションを取る事が出来ない。だが、徐々に概念を理解してきているし、クラブでは大きなサポートを受けられている。元プレーヤーで、スペイン語を話せるロシア人のコーチングスタッフも居るからね」

──ロシア語は既にウェブサイトやツイッターで使用していますね。

「私の母国とは違うアルファベットを使っているし、あまりにも違い過ぎる言語だ。だが、私を助けてくれるクラブの職員たち、そしてウェブサイトを翻訳してくれる人たちや、時々通っているロシア語のスクールの仲間のおかげで、徐々に適応している」

──あなたと同じように、今夏、デアルベルトもバレンシアからロシアに行きました。そして間もなくスパルタクは彼のチームと対戦します。彼を良く知っている事は、あなたのチームにとってアドバンテージとなりますか?

「既に彼の居るクバンとの試合は終わってしまったね(9月15日)。2-2の引き分けだった。彼とも挨拶したよ」

──私は、バレンシア時代のあなたのバルセロナに対するゲームプランは常に完璧だったと思っています。そしてスパルタクはCLでバルセロナと同じグループになりました。どのように彼らと戦うつもりですか?

「バルサ戦も終わってしまった(9月19日)。カンプ・ノウで3-2で敗れてしまった。70分まで我々のゲームプランは機能していたし、中盤で彼らのパスを分断するなど、素晴らしいパフォーマンスで、よく守れていた。しかし、最後に世界最高の選手、メッシが現れたんだ。結果は残念なものになったが、我々は顔を上げてピッチを去った。ホームでは再び、彼らに勝つためにプレーするつもりだし、我々のファンがチームに特別な力を与えてくれると信じている」

Unai Emery

──ここからバレンシアについての質問です。4年前、クラブから初めて連絡を受けた時、どのように感じましたか?チームはオランダ人監督によって壊された後でしたが・・・

「私にとって、バレンシアに行く事は自分のキャリアにおける大きなステップだった。確かにクラブが置かれていた状況は最高ではなかったが、私は何の迷いもなくその挑戦を受け入れた。そして、その決断は正しかったと信じている」

──バレンシアはあなたにとってCL出場を義務付けられた最初のチームでした。チームを建て直す自信はありましたか?

「私が就任した時のチームの目標はチームをCL出場圏に押し上げる事であり、出場が義務とまでは言えない状態だった。最初、私は2年契約にサインをした。先ほど話した通り、1年目は確かにあらゆる事が難しい状態にあり、修正のための1年となったが、2年目には3位のポジションを勝ち取る事が出来た。その後は、毎年単年契約でチームに残る事になった。それから、欧州の舞台で名声を高める事と、財政問題を解決する事の両方がクラブの大きな目標となり、CLでプレーする事が義務とされるようになったんだ」

──当初、あなたはチームに1-4-3-3のシステムを試しましたが、結局、1-4-2-3-1を使用してきました。1-4-3-3はバレンシアのスタイルにはフィットしないのでしょうか?

「あらゆるチームにとって、システムは絶対的なものではない。私がこれまでにしてきた唯一の事は、自分のアイディアを具現化するために、チームに自分を適応させる事だ。バレンシアでは、確かに1-4-2-3-1でより多くの試合を戦った。だが、試合や対戦相手によって1-4-3-3や1-4-4-2でもプレーしてきた。もし、異なるシステムで戦っていたら、という意見もよく存在するが、そうしていた時の結果を導き出せる人間が居るとは、私は思わない」

──昨季、リーガではグアイタ、カップ戦ではアウヴェスと、2人のGKを分けて起用したのは何故ですか?

「2人とも偉大なGKなので、我々はローテーションについて決断しなければならなかった。チームにとって良い決断だったと思っているよ」

──バレンシアのジャーナリストは、2強に比べてバレンシアが審判から不利な扱いを受けている、とよく言います。あなたの考えを聞かせてください。

「私は常に審判について話さないよう努めてきた。数回、試合後の熱くなっている時に何かしら言った事はあるが、それも、我々が被害をうけた事を世界中の人が明確に認識できる時しかしていないはずだ。例えば、ヨーロッパリーグの準々決勝、ビセンテ・カルデロンでのアトレチコ戦でジギッチが引っ張られた時とかね。ただ、敢えて言うのであれば、レアル・マドリーとバルセロナは、審判へ不満を訴える回数を減らすべきだとは思う」

──あなたは4年間偉大な仕事を続けてきたにも拘わらず、クラブはあなたに充分なサポートを与えませんでした。メスタージャのファンもです。4シーズンの間にクラブを去る事を考えた事は無かったのですか?

「それは違う。バレンシアの監督としての4年間、私はいつもクラブやファンからの多くのサポートを感じてきた。もちろん、一部のファンが時々、私の仕事に反対していた事は気づいていた。だが、サッカーの世界では全ての人間を喜ばせる事は難しい。まして他よりも要求が厳しく、より批判的なバレンシアのファンであれば尚更だ」

──今季のバレンシアの試合を見ましたか?

「レアル・マドリー戦を見た。競争力のあるチームが残っている事、偉大な監督が居る事をしっかり確認したよ」

──今季のバレンシアにとって最も良い補強は誰でしょう?

「ここ数シーズンの流れと同様に、良い選手たちを補強した。今夏もバレンシアに加わったのは、グアルダードやバルデスのような自身のキャリアをステップアップさせようとしている選手と、ガゴのような既に経験と競争力を備えている重要な選手だ」

──あなたはVCFメスタージャの試合をよく見ていました。最も将来が楽しみな若手選手は誰ですか?

「沢山の将来有望な選手たちが居る。今後彼らは、よりハイレベルなコンペティションに適応していかなければならないが、その適応は慎重に行う必要がある。今、我々はベルナトをトップチームで見る事が出来る。彼も将来有望なプレーヤーだ。そしてもう一人、ヘタフェで成長するチャンスを手にしたアルカセルも居る。VCFメスタージャにも、その他の下部リーグのチームにも、将来1部リーグでプレーする選手たちが居る事は間違いない」

──下部組織の向上は、将来のトップチームにとってとても重要だと思います。あなたから見て、クラブはカンテラーノの育成にもっと力を入れるべきだと思いますか?

「クラブはこれまでもカンテラに力を入れてきたし、今も変わらず良い仕事をしている。バレンシアのような高いレベルが求められるクラブでは、1部リーグへのステップアップは慎重に行わなければならない。選手のパフォーマンスがそのレベルに適しているかどうかをしっかり見極める事、それが選手もクラブも傷つけずに済む方法だ」

Unai Emery

──バレンシアで最もつらかった時と最も良かった時はいつでしょうか?

「先ほど述べたヨーロッパリーグのアトレチコ戦の敗退や、CLでシャルケに敗れた時は非常につらい時間だった。良い時間は、バレンシアに居る時、チームで過ごした全ての時間だ。これはいつまでも私の中に残リ続けるだろう。改善し、成長し、目標を達成し、選手たちの成長を目の当たりにし、サッカークラブの監督として毎朝目覚めるという特別に認められた感覚の中で生きてきた。私はこの感覚が何よりも大好きなんだ。そしてサイクルを完了し、たくさんの友人を残してあの場所を去ることが出来た。これら全てが最良の時間だ」

──バレンシアでの220の公式戦の中で、あなたにとって最も記憶に残っている試合は何ですか?

「ひとつを選ぶのは難しい。メスタージャでの国王杯準決勝1stレグ:バルサ戦、もしくはホームでのCLシャルケ戦だろうか。メスタージャを喜びで一杯に出来た試合は、やはりよく覚えているんだ。完璧な試合という意味では、ビジャレアルに5-0で勝った試合アスレチックにサン・マメスで0-3で勝った試合などかな・・・」

──バレンシアの監督時代、最も信頼していた選手を教えてください。

「私は全てのプレーヤーを信頼していたし、全員と同じ距離感を維持しようと努めてきた。もちろん、より多くの経験がある選手が、よりチームに貢献してくれるのは確かだ」

──再びバレンシアの監督になるチャンスがあったら、引き受けますか?

「私はサッカーの監督だ。自分が最も好きな事をやれているという事に幸せを感じているし、だからこそあらゆる扉を閉じるつもりは無い。ただ、最も重要なのは、自分を求めてくれる場所に行く事だ。私を求めてくれる場所で、私が成長でき、貢献できる場所であれば、私は行くつもりだ」

──スペイン代表の監督はどうでしょうか?

「あらゆる監督がスペイン代表の監督になりたいと思っている事だろう。もちろん私もだ。先ほど述べたように、私はあらゆる扉を閉ざさない。いつか、指導してみたいね」

──将来、日本代表監督、もしくはJリーグのクラブチームからオファーがあれば挑戦したいですか?

「同じ事は日本代表にも言える。日本のサッカーは私にとってあまりにも知らなすぎるものだが、ヨーロッパでプレーするためのレベルにある日本人選手が増えている事は事実だ。ブンデスリーガには既に沢山在籍しているし、イングランドにも何人も居る。そして、ここロシアにも本田が居る」

──監督として仕事をしていくうえで、影響を受けた監督は居ますか?

「私が現役時代に指導を受けたほぼすべてのコーチから何かしらを学んだと言えるだろう。トシャック、イルレタ、マンサーノ・・・。同業者の仕事に注目するのもいつでも楽しいものなんだ。グアルディオラは、バルセロナで彼が成し遂げた仕事によって語り継がれる存在になるだろうし、モウリーニョは異なるリーグでたくさんのタイトルを獲得している」

──最後に日本のファンへのメッセージをお願いします。

「皆さんの私への関心とサポートに心から感謝します。こんなにも遠く離れた場所からバレンシアを応援し続けている皆さんの存在こそが、サッカーの素晴らしさを表していると感じています」

Unai Emery

Unai Emery

(Special thanks to Unai, Igor and Eri.)

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