クラブは今年6月まで残っていたジョアン・ペレイラとの契約を両者合意の下で解除した事を公式に発表しました。また、ペレイラはドイツ・ブンデスリーガのハノーファー96と契約を結んだ事が発表されています。

今季、スポーツ的な理由以外の要素でヌーノ監督の構想外となっていたペレイラについては、今冬の退団が既定路線となっていました。そのため、複数クラブからの関心が噂されていましたが、ペレイラ自身がブンデスリーガで今季チャンピオンズリーグ出場権を狙える位置(3位レヴァークーゼンと勝点4差の7位)に付けているハノーファーへの移籍を決断しました。昨日のトップチームの練習はお休みでしたが、バレンシアのチームメイトやスタッフとは28日(水)にお別れの挨拶を済ませているとの事です。

関連記事
ジョアン・ペレイラ構想外の理由(2015/01/19)
ジョアン・ペレイラが冬のマーケットで退団へ(2014/10/10)

ペレイラは2012年の夏、欧州選手権に出場した後にバレンシアにやってきました。わずか2年半の在籍でしたが、出場した全ての試合で欠かす事の無かった献身的なプレーと熱い闘争心、リーダーシップ、SNSを利用してのファンサービス、そしてクラブへの高い忠誠心で、多くのバレンシアニスタから愛されました。今季は理不尽な要素によりチーム内の競争からはじき出されてしまいましたが、自身の置かれた境遇について一度たりとも不満を漏らす事無く、最後までプロフェッショナルとして振る舞い続けたこのポルトガル人DFに、バレンシアのウルトラスもメスタージャで特別なメッセージを送りました。

ペレイラはSNSを通じてファンへのメッセージを残しています。

ジョアン・ペレイラ
「全てのバレンシアのファン、クルバ・ノルテ(バレンシアのウルトラス)、チームメイト、メディコ、フィジコ、用具係、その他のクラブの従業員に、この場で感謝の気持ちを伝えたいと思います。愛情、励まし、称賛、敬意を、この2年半の間ずっと与えて頂きました。心からありがとう」