さよならマタ
マタのチェルシーへの移籍が公式に発表されました。5年契約で、移籍金は2800万ユーロ。いくつかのメディアでは最大で500万ユーロプラスとなるインセンティブがオプションで付いていると報じられています。
スーペルデポルテの記事によると、チェルシーからオファーが届いた際にマタ側からジョレンテ会長へ「チェルシーからのオファーを受けて欲しい。ただ、そのオファーの内容がクラブの求める条件に達していないなら、バレンシアに残ります」という要望が届けられたそうです。
その声に対してジョレンテ会長は2800万ユーロという値段を設定し、2500万ユーロというチェルシーの最初のオファーを拒否しました。その後、チェルシー側がジョレンテ会長の提示した2800万ユーロを現金で支払うという内容で再オファーを出してきたため、ジョレンテ会長もマタの希望を受け入れ、移籍交渉をすすめたようです。
オファーが届いた先週金曜日、ジョレンテ会長とハビエル・ゴメス副会長、エメリ監督の3者でミーティングが行なわれました。その席でジョレンテ会長はビジャレアルのカソルラがマラガに2200万ユーロで売られ、そのうち1900万ユーロが現金で支払われた事を例に挙げ、「この金額のオファーを拒否したら我々は刑務所に入れられてしまうだろう」と、チェルシーからのマタの2800万ユーロ現金支払いというオファーが断ることの出来ないものである事をエメリ監督に伝えました。そしてエメリ監督もそれを受け入れた事で、ジョレンテ会長も昨夜チェルシー側にOKの回答を出したとの事です。
バレンシアのファンにとってはチーム一のアイドルを失うという大きな痛手ですが、クラブにとっては、この移籍が財政面を大きく助けてくれるものである事は間違いありません。また、ビッグタイトルの獲得を熱望していたマタと彼のお父さんも、アーセナル、トッテナムではなくチェルシーへの移籍を希望していたようで、一般的な観点から見ると三者間にとって有益な移籍になったと言えそうです。
マタは既にロンドン入りしており、今日メディカルチェックを受ける予定です。メディカルチェック後は、プレミアリーグでの試合に出る前にチームメイトやファンにお別れを告げるために一度バレンシアに戻ってくる予定です。
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マタの退団により、バレンシアは今季の第2キャプテンが不在となりました。また、ワールドカップチャンピオン4人が全員退団し、かつ現役のスペイン代表選手もチームに居なくなる事になります。