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Bチームの失速要因について

スーペルデポルテのアンドレス・ガルシア記者が分析していたのを掲載します。


ラスト10試合で5分5敗。3/10のレウス戦を最後にバレンシア・メスタージャは、サン・アンドレウ、オンティニェント、オリンピック、ウラカン、エスパニョールBの5チームから勝点1を得ただけで、1勝もあげられませんでした。

この10試合の結果により、彼らは3部降格へのプレーオフ圏に落ちる可能性を残したまま、最終節を迎える事になりました。加えて、彼らの運命は第三者の手にあります。最終節の前に彼らの全日程が終了してしまったからです。

就任からレウス戦までの獲得できる57の勝点のうち(19試合)で勝点33を稼ぎ、奇跡を演出するかに見えたパコ・ロペス監督。彼の手によってチームは60%近い勝点を得てきたのに、なぜ突然こうも変わってしまったのでしょうか。

コーチングスタッフは、試合日程の不運と選手たちの経験不足が、メンタル面の障害、特にシーズン終盤に逃れる事の出来ない不安による過度なプレッシャーを引き起こしたと考えています。しかしながら、私はチームのスランプを引き起こした要因はそれだけではないと考えています。

まずはGKの問題。パコ・ロペスはシーズン終盤にかけて、ひとりのGKを信頼する事が出来ませんでした。仕方なく、2人のGKをライバルチームのキャラクターによって使い分けるという解決策を用意し、ラスト10試合ではアドリアン・ジューナが6試合(32節、34節、36~38節、40節)、フェリペ・ラモスは4試合(33節、35節、39節、41節)プレーしましたが、2人とも守備の中心として機能しなかったと言えるでしょう。

次にCBの問題。カルロス・デルガドの離脱、タノのドミニカ共和国代表への合流に加え、キンタニージャも負傷した事で、パコ・ロペスはサルバ・ルイスをCBにコンバートし、フベニールのアルベルト・テンディージョに賭ける事を余儀なくされました。

Bチームのもうひとつの問題はポルトゥとマリオ・アルケスのフィジカルコンディションです。この2人のドブレピボーテは今季、レギュラーとしてハイレベルな働きをしましたが、2人ともほぼすべての試合に出場している事で、リーグ終盤で疲労により息切れを起こしたと言えます。ポルトゥは35試合で3118分、マリオは34試合で2728分。2人で合計5846分プレーしています。そして同じ事がアルミチェに起きているともいえるでしょう。このカナリア人は多くの試合でチームに違いをもたらしましたが、この終盤戦は明らかに摩耗していました。彼が最後に奪ったゴールは2月の試合でのものです。

そして最後にこの「ゴール」の問題。FW陣のゴールは間違いなくこのチームに欠けているものでした。最もゴールを決めたのがアレックス・コルテルの5ゴールであり、チョコ・ロサーノは僅か1ゴール(しかも10月に決めたもの)でシーズンを終えました。冬にやってきたデ・ラ・ナバに関しては1ゴールも決める事が出来ず、フベニールAでゴールを量産していたファン・デルガドを昇格させる必要性を生じさせました。


おさらい「なぜバレンシア・メスタージャは突然こうも変わってしまったのか」

【原因1】経験不足と試合日程
若いチームにとって、終盤にリーグ上位陣との対戦が続いた事で、負の連鎖を断ち切る事が出来ず、勝点を伸ばせなかった。

【原因2】レギュラーGKなしでのリーグ終盤戦
リーグ終盤の大事な時期に、パコ・ロペスはGKを固定できなかった。

【原因3】CBの離脱者が相次いだ
カルロス・デルガドの長期離脱、キンタニージャのケガの再発、タノの代表招集により実験的な起用が相次いだ。

【原因4】ポルトゥとマリオ・アルケスの息切れ
ドブレピボーテは全てを出しきりチームの要となったが、疲労により終盤息切れした。

【原因5】最大5ゴールしか取れないFW陣
パコ・ロペスのチームには、パコ・アルカセルやソルダードのような「キラー」が居なかった。

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