ガヤの契約延長交渉が始まるも合意には時間がかかる見込み
残り契約が1年をきったキャプテン、ホセ・ガヤ(31)の契約延長交渉がスタートしました。しかし、クラブはガヤに大幅な減俸を提示したため、ガヤはそのオファーを拒否しています。

ガヤの将来が未確定なままシーズンをスタートさせることは、クラブとして避けるべき状況のひとつです。選手の現状や、サポーターの一部との関係悪化などのネガティブな要素は存在するものの、今なお、ガヤがバレンシアCFを象徴する存在として、スペイン国内外のクラブからの尊敬を集めていることは間違いありません。直近の契約延長を含め過去の契約延長の際も常に、彼は他のクラブからの高額なオファーを持っていたにもかかわらず、バレンシアに残る道を選んできました。バレンシアというクラブの価値が年々下がり続けているにもかかわらずです。
ガヤの現在の年俸は額面で600万ユーロ、手取りで300万ユーロです。昨季からのガヤのパフォーマンスがこの年俸に見合うものでないことは明らかであり、誰よりも早くそのことに気が付いており、バレンシアでワン・クラブ・マンとしての現役引退を希望しているガヤ本人も、減俸しての契約延長を受け入れる意向を代理人に伝えていました。自身の給与が下がることで、クラブのFFPの枠が広がることも理解していました。しかし、ガヤ側が予想していなかったのはクラブが提示してきた条件が80%以上の減俸だったという点です。
クラブからの最初の提示条件は年俸50万ユーロ(手取り)の2年契約というものでした。現在300万ユーロ(手取り)を受け取っているガヤにとってこれは83.7%減の額面となります。
ガヤはこの最初の条件があまりにも低すぎるとして拒否しました。そのうえで、70%の減俸(手取り90万ユーロ)であれば受け入れるとクラブに伝えました。また、エル・デスマルケによると、ガヤは給与の分割支払いにも同意したと言われています。
しかし、クラブが2度目に提示した条件は20万ユーロ増額した年俸70万ユーロ(※)の2年契約というものでした。現在の年俸から計算すると76.7%減の額面であり、ガヤの許容条件を大きく下回ります。
(※2年間で額面280万ユーロの提示=1年間で額面140万ユーロ、手取り70万ユーロに相当する。)
もしガヤがこの条件を受け入れていた場合、残り3年の契約でガヤの給与は総額880万ユーロ(額面/今季600万、来季・再来季140万)となり、年間平均約293万ユーロの契約(※)が締結されることになります。参考までに昨季1年間だけ在籍したバティスト・サンタマリアの年俸が340万ユーロ(額面)でした。
(※LaLigaには既存選手の給与削減によって生まれた"余裕"の一部を、そのシーズンのLCPD(選手の人件費上限)に反映するという条項があります(第100条)
クラブがガヤを構想外としているのであれば、契約延長のオファーを出す必要性はありません。もしガヤがこの条件のオファーを受け入れた場合、契約が3年も残っている構想外の選手を抱えることになるためです。ヘスス・バスケスをレギュラーに据えるべきかという議論が続いている今も、昨季32試合に出場しチームで3番目に長い出場時間を記録したガヤをコルベラン監督は戦力としてカウントしています。それを踏まえれば交渉の余地は十分にあると言えます。
ラス・プロビンチャスは「この問題はロン・グーレイCEOの失策である」と報じています。ワールドカップが開催された今夏、出場していないガヤには交渉をするための十分な時間がありました。本来、この問題は2~3か月前に解決しておくべき問題のはずであり、例えば6月に解決していれば、クラブはもう少し余裕のある予算を持てるはずでした。
参考までに、クラブがガヤに最初に提示した年俸50万ユーロは昨季のトップチームでいうと、クリスティアン・リベロに次ぐ2番目に給与の安い選手ということになります。今季のチーム(※)においてもこれより低い年俸を受け取っているのは、リベロ(38万ユーロ)、アルベルト・マリ(25万ユーロ)の2人のみであり、年俸100万ユーロのアンドレ・アウメイダ、ディエゴ・ロペス、フルキエ、タレガ、ペペル、ディミトリエフスキといった選手たちの半分の金額です。
(※今季新加入のデ・ハース、佐藤龍之介、ディエンの3人の給与は現時点では公開されていません)
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ホセ・ガヤ (プロフィール)
