ティエリー・レンダルが退団、お別れの言葉
ティエリー・レンダル(27)の契約が6月30日で満了となり、退団することが決まりました。

2019年8月、ピッチーニが膝の負傷で長期離脱したことを受けて、クラブは残り少ない移籍期間で代役を探すことになり、そこで選ばれたのがティエリーでした。
移籍期限最終日にスポルティングCPから移籍金1200万ユーロでやってきたティエリーでしたが、彼の加入直後に就任したセラーデス監督は彼を戦力としてカウントせず、ダニエル・ヴァスを右サイドバックで起用し続けました。そのため、加入初年度はリーグ戦わずか4試合(公式戦7試合)のみの出場に終わりました。
加入2年目となった2020/2021シーズン、大量の主力放出と補強ゼロというクラブ事情が重なり、ハビ・グラシア監督はティエリーを起用せざるを得なくなりました。当初はミスが目立ったものの、出場機会を得た彼は大きく成長を遂げました。
2021/2022シーズンからは右サイドバックがフルキエとの2人体制となりました。出場機会を分け合いながらも、シーズンを重ねるごとにチームの主力のひとりとして成長し、入れ替えの多いチームの中で在籍年数と出場試合数を積み上げていきました。
しかし、リーガ屈指の右サイドバックの一人という声も聞こえ始めてきた2024年、ティエリーは左ひざの前十字靭帯を断裂してしまいました。この怪我により、彼のバレンシアでの運命は大きく変化することになりました。
怪我から1年近くが経過した2025年9月に復帰したものの、チームの不調に引きずられる形でなかなか本来のパフォーマンスを発揮することができず、その後も3回の負傷離脱にも見舞われるなど継続性を得ることができませんでした。そして、ティエリーにクラブが契約延長のオファーを提示することはありませんでした。

ティエリーは昨夜、自身のSNSにお別れのメッセージを掲載しました。
「7年を経て、このステージを閉じる時が来ました。
バレンシアのような偉大なクラブの一員でいられたことは、長年にわたり大きな誇りでした。このシャツに袖を通し、メスタージャのピッチに入り、サポーターたちの熱気を感じたことは、一生忘れることのできない宝物になるでしょう。
決して簡単な道ではありませんでした。この7年という時間は、選手としてだけでなく、何よりも人間として、私を大きく成長させてくれました。苦しみ、戦い、肉体的にも精神的にも困難な時期を乗り越えてきました。努力し、信じ続けることを決してやめませんでした。
この2年間は私にとって決して楽なものではありませんでした。そして、自分が望んでいた形、正直に言えば、自分にふさわしいと信じていた形とは違う結末で、このステージを終えることになりました。でも、サッカーというのはそういうものです。物語がいつも思い描いた通りに終わるとは限りません。
それでも、ここでの素晴らしい思い出、特別な人たち、一生続くであろう友情は私の胸に刻まれています。チームメイト、コーチ陣、スタッフの皆さん、そしてこの道を共に歩んでくれたクラブの全ての人たちに心から感謝します。
そして、長年にわたって良い時も悪い時も、愛情とサポートをくれたファンの皆さんにも最大限の感謝を伝えたいと思います。
最後に、妻、家族、友人たちへ...とても困難な時期も決して私を一人にせずに居てくれたことに感謝します。あなたたちがいなければ、今の私は存在しなかったでしょう。
ありがとう、バレンシア
Amunt per sempre
いつまでも私の心の中に」
