ディミトリエフスキと契約延長
クラブは、ストーレ・ディミトリエフスキ(32)の契約延長オプションを行使しました。これによりディミトリエフスキの契約が2028年まで延長されました。

またこのオプション行使により、ディミトリエフスキはボーナスとして50万ユーロを手にすることになりました。
元々の契約が今季いっぱいとなっていたディミトリエフスキは、今季後半戦にフル出場してクラブとコーチ陣にポジティブな印象を与え、残留を決断させました。それは、クラブがオプションを行使するにあたってディミトリエフスキとの交渉の場を設ける必要性を感じないほどの絶対的な決断でした。
2024年の夏にフリートランスファーで加入したディミトリエフスキは、その直後に退団が決定的と言われていたギオルギ・ママルダシュヴィリがリヴァプールからのレンタルの形でチームに留まるという現実を目の当たりにしました。
チームにとってママルダシュヴィリの存在は絶対的であり、ディミトリエフスキはバックアッパーとして国王杯などの限られた機会でプレーするしかありませんでした。ディミトリエフスキは、このジョージア代表GKのパフォーマンスが落ち込んだ時でさえ自分が正GKの座を勝ち取ることは決してない、ということを身をもって経験しました。
そして2シーズン目となる今季、ディミトリエフスキの置かれた立場はさらに悪化することになりました。ママルダシュヴィリが去ったにもかかわらず、コルベラン監督は"バレンシアの正GKとして物足りない"とディミトリエフスキを評価せず、アギレサバラのレンタル移籍をクラブに進言し、実現させました。またこのバスク人GKとの契約には一定の割合の出場時間を満たさなかった場合に違約金が発生する条項が盛り込まれました。
この条項は当然、ディミトリエフスキにとって納得いくものではありませんでした。11月の代表合宿中にディミトリエフスキは、母国メディアに不満を漏らし、クラブからの罰金刑を科されました。
しかし、その2か月後、アギレサバラが重傷を負ったため、思わぬ形でディミトリエフスキに役目が回ってきました。

残留争いという最も重要な局面で真価を発揮し、ディミトリエフスキは自ら運命を好転させました。ゴールマウスを信頼して任せられる存在としての地位を確立しただけでなく、ベテラン選手としてのリーダーシップを発揮し、チームの復活に大きく貢献しました。そして、コルベラン監督はアギレサバラの復帰後もゴールマウスにディミトリエフスキを起用し続けました。
三度目の正直──バレンシアに加入して以来最高の時期を過ごしているディミトリエフスキは、ついにバレンシアCFの正GKの役割を勝ち取りました。
