クラブが、2016年まで結んでいたJoma社とのスポンサー契約を今季いっぱいで解除する事で同社と合意した、とラジオ・バレンシアで報じられました。そして予てからの報道の通り、来季からはAdidas社とスポンサー契約を結ぶようです。

この契約解除については「バレンシアが今季のスポンサー料金370万ユーロをJoma社から受け取らない」という条件で合意に至ったそうで、違約金は発生しないとの事。当初、Joma社はバレンシアがAdidas社に"浮気"した事を知り、バレンシアに対して違約金満額となる1600万ユーロの支払いを求めるつもりでいたようですが、Joma社が経営難に陥っており今季と来季のスポンサー料金をバレンシアに支払えない事に加え、バレンシア側から「Joma社が違約金を求めるならば契約解除を無理強いはしない(ここには早々に契約年数分のスポンサー料を払うように、という意味が込められています)」と通達があった事で、Joma社がバレンシアの提案を受け入れた形となります。

Joma社とのスポンサー契約は2011/12シーズンより始まりましたが、これまでのスポーツキットの売上額はサルボ会長にとって満足できるものではありませんでした。今季のバレンシアのこの部門の収益はJoma社との契約解除で失われる370万ユーロよりも小さく、単年収支では赤字となりますが、全世界に販路を持つAdidas社と契約を結ぶ事で世界的な販売増が期待できるため、この損失を補填できると考えています。

また、カデナ・セルの報道によると、Adidas社から支払われるスポンサー料はJoma社より低い金額になるとの事で、このスポンサー料の差額もユニフォームなどの売り上げで補う見込みのようです。